スタジオ空中分解

初めてこの“空中分解”を経験したのは、もう数年前・・・、
高校で吹奏楽部に入っている時の事だと思います。
吹奏楽部などの大編成で曲を演奏する場合、
当然ですが練習は大人数で集まり、いっぺんに音を出す訳です。
いわゆる『合奏練習』ってやつですね。
私は打楽器パートに所属していたのですが、別に指揮者も務めていて
初めて空中分解を経験した時はその指揮を担当していた時でした。
最初は順調に曲が進んでいたのですが、ふとした瞬間に
「アレ?今、演奏してるのってどの辺やったけ?」と、
一体自分がどこの指揮を振っているのか、分からなくなってしまったのです。
とりあえずバンドスコアに目を向け、右手で指揮を振りつつ
左手でスコアをパラパラパラパラ・・・、
そうやって探している間にも演奏は止まることなくガツガツ進み・・・、
曲が進んでいるって事は、ある程度先の部分を見ておけば・・・、
あれ?繰り返し記号が・・・、むグッ!?っど、どこに飛べば・・・、
そうこうしている内に、拍子が突然4拍子から3拍子に変わり、
「あ!?この曲は途中から拍子が変わるんやったっけ!?」
そう思った数秒後に演奏が止まってしまいました。
私は延々と“4拍子”で指揮を振り続ける、ところが曲は“3拍子”
に変わっている。当然、演奏者は訳が分からなくなり・・・
空・中・分・解( ̄∇ ̄;;;)
演奏者はみんなこっちを見ているし、私が焦りまくってるのも
たぶんみんなが分かっていたでしょう。
後から話を聞くと、一番前列のクラリネットパートの何人かが
「今、ここやで!」とサインを送ってくれてたらしいです。
今でも演奏中に、ここがどこだか分からなくなる時がたまにあります。
でもその時は周りの音に耳を傾け、他の演奏者の目を見て、
「ここってどこよ?」といった表情でコミュニケーションを取れば、
合図や目印を音で出してくれたり、なんとか助けてもらえるモノです。
でも、周りの音に耳を傾けたり、みんなの目を見る事っていうのは、
なにもパニックになった時に限らず、常に意識しておかなくてはいけない
大切な事だと思います。
更には、音楽に限った事でもないですね。
人と話をする時にも、この姿勢は大切だと感じます。
空中分解・・・あの時に残るあの残念な感じは、
できる限り味わいたくないものです。
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