耳を鍛える

“聴く”というのは、音楽をする上でとても重要な感覚です。
こんなのはわざわざ書く必要もないくらい分かりきった事だと思いますが
この“聴く”という感覚についてちょっと考えてみましょう。
ギターのチューニング、耳コピ・・・、数ある『耳で聴く』という行為の中で、
“いい音と悪い音を聞き分ける。”というのは、分かっているようで実は
よく分からない、という方が多いのではないでしょうか?
プロのミュージシャンなんかは、自分の出す音がいい音なのか悪い音なのか、
という事についてとても神経を使う方が多く、
“音そのもの”がミュージシャンにとっての全てだ、と言う方もいるくらいです。
しかし楽器を始めて練習をしている内に、“音”よりも“テクニック”に意識を
取られてしまう方が多くいます。それ自体が悪い事ではありませんが、
私は、テクニックばかりに気を取られるのではなく、
あなただけにしか出せない唯一無二の音、も大切にして欲しいと思うのです。
では具体的に“いい音”と“悪い音”ってどうすれば聞き分けられるのでしょうか?
答えはあまりにも単純ですが、あなたが自分の出す音を“いい音”だと感じれば
“いい音”で、“悪い音”と感じれば“悪い音”なんです
・・・ちょっと無責任に聞こえるかもしれませんが、これが“いい音”と“悪い音”
を聞き分けるのが難しい理由なんだろうと思います。
私は二十歳くらいまで“いい音”というのがどういう音なのか分かりませんでした。
ブラスバンド部に所属していた高校時代、いくら音を出しても
「そんな音じゃアカン!!」と顧問の先生に言われ続けていました。
では、どうすればいいのか?
それは、自分が憧れるミュージシャンやアーティストの音をもっとよく聴き込む事です。
そうする事で、頭の中に自分の好きな音色や音の形が湧いてきて、
「こんな音を出したい!」というハッキリしたイメージが固まってきます。
それが“いい音”と“悪い音”を聞き分けるための材料になるんですね
それ以外にも、ライヴを見に行ったり、PVといった映像を見たり、
音楽と関係なくキレイな景色を見て感動したり、
絵を見たり、本を読んだり、映画を見たり・・・
自分の出したい音のイメージを、よりハッキリしたものにするためのヒントは
身の回りに、日常に転がっている事だってあります。
普遍的な“いい音”っていうものが存在するのかどうか?
私はそれを“沈黙”ではないか、と考えているのですが、
やっぱり音楽は人によって感じ方が違います。
ですから“いい音”というのも、人によって違って当然だと思います。
自分にとって“いい音”とはどんな音なのか。
それがイメージできた時、音楽はあなたにとって
より楽しいものになるのではないでしょうか?
このページの上に戻る
ボイストレーニングとカラオケ上達法 トップへ