ボイストレーニング Lesson1

さあ、 第1回目のボイストレーニングは『姿勢』と『ストレッチ』です。
あぁ、よく言う“良いフォーム”と“準備運動”か・・・まぁ、ここは軽くやって・・・
と、お思いの方がいるかもしれませんが、あなどってはいけません。
意外に思われるかもしれませんが、ボイトレに限らず、体を使って演奏する
全ての楽器において、この『姿勢』と『ストレッチ』が上達の全てのカギを握っている
と言っても過言ではありません。
・・・よく
「正しい姿勢で歌いましょう。」という事で、その『正しい姿勢』についての
説明や図などが示された後に、「リラックスして力を抜いて歌いましょう。」
・・・と展開するトレーニング法を目にする事があります。
少々、揚げ足取りのように思われるかもしれませんが、
あなたは『正しい姿勢』を維持したまま、力を抜いてリラックスできますか?
おそらくほとんどの方ができないと思います。
太極拳やヨガなどをされている方なら、自分の“自然体”を知っているため、
『正しい姿勢』と『リラックス』を両立できているでしょう。
ところが多くの方は、ある一つの姿勢を維持するために筋肉に力を入れて
緊張させているため、力を抜く事ができない
のです。
歌うときの姿勢を正確に表現すると
『姿勢を楽に安定させて歌いましょう。』その上で、
『力を抜いてリラックス』すると良いのです。
| ※注意 『力を抜いてリラックスする』というのは、フニャンフニャンになる事ではありません(笑) そんな事をしたら立っていられなくなります。 人は安定して立つために、無意識にバランスを取る能力を備えています。 電車などに揺られても、体は安定するようにバランスを取ろうとするでしょう? つまり『力を抜いてリラックスする』というのは、この 『体が無意識にバランスを取ろうとする能力』を邪魔しないように、 無駄なリキみや緊張を取り除く、という意味なんです。 「姿勢を正して真っ直ぐ立ちなさい!!」と言われると、ナゼか多くの方は 胸を張って、少し反り気味で立ってしまいます。 これでは必ずリキみが生じてしまい、バランスを取ろうとする感覚を邪魔します。 見た目は堂々としていて力強いのですが、歌うための良い姿勢ではないのです。 |
では、楽に安定する姿勢とはどのようなものなんでしょうか?
またも意外に思われるかもしれませんが・・・
バランスを取り、リラックスして姿勢を安定させるには、首の力を抜くことです。
説明すると、ただでも長い私の文章がさらにとんでもなく長くなってしまうので
カットして簡単に説明します・・・
頭蓋骨は、下へと順番に“環椎(かんつい…頭と背骨を繋ぐ骨)”、
“脊椎(せきつい…背骨を構成する骨)”へと繋がっています。
首が緊張して固まっていると、この頭蓋骨と背骨とを繋ぐ部分や
背骨そのものが固まってしまい、背骨を中心にくっついている
横隔膜、肋骨(ろっこつ)、肺、そして果ては腕や脚、
全ての筋肉が緊張し、うまく動かなくなるのです。
あなたは首の力が抜けていますか?
もし抜けていれば頭は脊椎の上で自然に安定し、それに従うように
背骨から順に全ての筋肉と骨格が安定して、歌うための姿勢になります。
そして、その首をほぐすための『ストレッチ』になる訳です。
・前後左右に倒す
・左右にねじる
・可動範囲いっぱいを使って回転させる
なんでも構いません。守るのは、首の力を抜く(無駄な力を入れない)事です。
| ※注意 首には表面的なものから、目に見えない深層の筋肉まで、実に多くの筋肉によって 支えられています。 首をリラックスさせる際、その全てを把握し、感じる事ができるのが一番良いのですが、 (5感に次ぐ第6番目の感覚“筋感覚”というのが発見されており、 人は筋肉の動きを感知できます。これについては、また別にご紹介します。) 最初のうちは実際に手で触ったりして、筋肉がどう付いていてどう動くのかを感じながら リラックスさせていけるように努力してみて下さい。 |
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