ボイストレーニング Lesson2 『耳コピ』

バンドをされている方なら『耳コピ』という言葉を聞いた事が
あると思います。
『耳コピ』とは、
耳で聴いて同じように演奏する(コピーする)という事で、
楽譜がない曲を演奏したい時なんかに「この曲は耳コピしようか。」
といった使い方をします。
この『耳コピ』が、歌う事と深く関わっているのです。
歌が上手な人ほど『耳コピ』するのが早く、正確で、耳がよく
逆から言えば、耳がいい人には歌が上手な人が多いです。
歌の上達を目指すなら、この『耳コピ』をしない手はありません。
『耳コピ』が上手な人ほど歌が上手なわけですから、是非やってみましょう!
・・・ところが『耳コピ』と聞くと、「ある程度の技術がついてからでないと・・・。」
というイメージがあるようで、多くの方が「耳コピなんてムリムリ!」といった
先入観を持っているようです。
でもよく考えてみて下さい、耳で聴いた音と同じ音を出すのが『耳コピ』です。
確かにギターやキーボードなんかは、和音(コード)で鳴っていて、同時に
何コもの音が鳴っていたり、物凄いテクニックを駆使したソロパートであったりと、
いくつもの壁があるかもしれません。
でも、歌を『耳コピ』して心配なのは、せいぜい「高い音が出ないかも。」
という事くらいです。
人間には、聴いた音と同じ音を出す、という能力があります。
これは、赤ちゃんが両親や周りの音を聞いて、それを真似ようとする能力に
由来すると言われています。
誰もが赤ちゃんの時に『耳コピ』の下準備をしているのかもしれませんね(笑)
そしてもう一つ、
人間には、音を聴き分ける、という能力もあります。
自分の聴きたい音だけに集中して聴くことができるのです。
この2つの音に関する能力は、
誰にでも備わっています。
それに、何度も繰り返しトレーニングすることで、どんどん精度を
上げていく事ができます。
最初から無理だと諦めずに、試してみましょう!
では、実際に『耳コピ』をするにはどうすればいいのかをご紹介します。
まず、自分の好きな曲や、歌ってみたいと思う曲、それ以外にも
この人ウマいなぁ〜と思うアーティストのCD,音源をいくつか用意しましょう。
それを聴いていくのですが、次のような事に気を付けて聴いてみてください。
| 1.普段通りに聴く。 2.全体の構成(どんなパートがあるのか?)という事を意識して聴く。 3.ドラム→ベース→その他の楽器、という順番で 各パートの音だけに集中して聴く。 4.全てのパートを聴き取れるようになったら、その後もう一度全体を聴く。 この時、『今まで聴いた全てのパートをまとめて聴くんだ』という意識を しっかりと持っていて下さい。 5.実際にCDに合わせてボーカルパートを歌い、それを録音する。 6.録音した自分の歌を聴いて、CDと違うところ(音程やリズム) がないかをチェックする。 7.違うところがあれば、もう一度CDを聴き直す。 |
『耳コピ』が上達すれば、今度は戻って1〜4を繰り返してみましょう。
さらにバックの演奏に馴染んで歌う事ができるようになります。
いかがでしょうか?
各パートに集中して聴いてみると、曲の聴こえ方が
今までと少し違ってくると思います。
これを、色々なジャンル、アレンジの曲で試してみて下さい。
耳に色んな音を馴染ませて、聴力を鍛えていく事が
歌唱力にも深く関係してくるのです。
| ※注意 最初のうちは、ベースが聴き取りにくいかもしれません。 曲中で鳴っている一番低い音がベースなのですが、 ドラムが“リズム”と“ダイナミクス”を担当しているのに対し、 ベースは“リズム”と“コード”を担当していて、音楽の中で非常に重要な役割を 担っています。 ベースを聴き取るのは難しいかもしれませんが、何度も聴いていれば 必ず聴こえるようになります。 重要なパートなので、諦めずにチャレンジしてみましょう! |
このトレーニングは、音楽を聴いている時ならいつだってできるので、
できるだけいつも意識する事をオススメします。
音楽をプレイする側の人にとって、“聴く”という行為はとても大切な事なのです。
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