今日の日記は、書きたい事が多くある。
まず今朝、ものすごく久しぶりに実の母の夢を見た。
夢の中の母は、昔と変わらずとても綺麗だった。そして、私に何かを語りかけてくれていた。
ほとんど何も聞こえなかったのだけれど、最後に一言だけ…「自分を信じなさい」とハッキリ聞こえて、目が覚めた。
私は、自分を信じている。
もっと正確に表現するなら、自分を信じる以外に選択肢がない。
父に捨てられないようにするにはどうすれば良いのかなんて、誰も教えてくれない。
だから私は、自分を信じる以外にない。
母は、何を伝えたかったのだろう。
なんだかモヤモヤとした目覚めだったが、今日は心に決めていることがある。
翔くんとの約束を、一方的に実行するのだ。
面と向かって言うのはやはり恥ずかしかったので、小学校から一緒の友人たちに紛れ込みながら、さりげなくやってみることにした。
人の名前を呼ぶのに緊張するなんて、人生で初めてだと思う。
さりげなく名前を呼ぶつもりだったが、思った以上に緊張してしまい、ずいぶん大きな声で呼んでしまった気がする。
しかも声が裏返った。
名前を呼ばれた彼は、とても驚いている様子だった。
周りをキョロキョロして、こちらを向いた。
何か言ってくれるかと少し期待したが、彼は「誰?」といった顔で、ただこちらを見ているだけだった…。
まさかと思うが、約束を忘れてしまっているのは仕方がないとして、私自身のことまで忘れているのだろうか…。
だとしたら、けっこうショックだ。
いや、まぁ、確かに彼と同じクラスになった事は一度もない。
中学校も別々だったし、5年間ほど接点がなかったのも事実。
だけど、5年前のあの出来事は、私の人生観を大きく変えてくれた。
いや、それだけじゃない。自分を徹底的に呪っていた私の心を、彼は救ってくれた。
だから、どうしても仲良くなりたいと思った。勇気を振り絞って声をかけた。
・・・が、どうやら丸ごと忘れられているっぽい。
なんか気まずくて、軽く手を振ってその場を離れた。
中学の頃、友人から「西城さんを知らない人なんて一人もいない」と言われたことがある。
こちらが相手を知らないのに、相手が自分を知っているだなんて、恐ろしい。
そんなの恐怖でしかないと思った。
ただ今日だけは…知っていて欲しかったと思ってしまった。
それくらいショックだった。
でも、何度か話しかけたら思い出してくれるかもしれない。
もし思い出してくれなかったとしても、普通にお話ができるようになれたら、それだけでも十分に嬉しい。
また機会があったら、彼に話しかけてみよう。
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