音名の読み方 – 楽譜の読み方を学びたい方のための「音名の読み方ブログレッスン」

楽譜の読み方
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音名と音階 ~音たちの「名前」を覚えていこう!~

動画でご覧になり方、「作業しながら耳で聞きたい」という方は、こちら!

“8番目”を意味するオクターヴ

ピアノやギター、ヒトの声でもそうですが、楽器は何種類かの高さの音を出す事ができます。

その中で、

『高さは違うけど同じ音』というのが存在するのは、多くの方がご存知なのではないでしょうか?

ギターだと、《開放弦》と《その弦の13フレット》の音の関係。

ピアノでは、真ん中の“ド”と、その上の“ド”、または下にある“ド”、

この音同士の距離関係を『オクターヴ』と呼びます。

 

 

そして西洋音楽では、このオクターヴの中に7つの音があります。

(ナゼ7つなのか、そのルーツを書き始めるとマニアックで長くなってしまいますので、

また別に書きたいと思います)

 

それがあの馴染みのある“ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ”なんですね。

 

※CDEFGABC=ドレミファソラシド

 

音楽はこの7つの音を上下に繰り返していくので、

オクターヴ、つまり、

『ある音から数え始めて8番目の音』は同じ名前の音になり、またその関係を『オクターヴ』と呼ぶ

という訳なのです。

 

音の名前(幹音)

音名というのは、そのまま『音の名前』の事です。

 

表記には日本語、英語、ドイツ語などがよく登場します。

ピアノを習っている時は日本語、ギターでは英語がメイン、

私が吹奏楽部に所属している時はドイツ語がメインで使われていました。

 

ではまず『幹音』から見ていきましょう。

『幹音』とは、ピアノでいうと白い鍵盤部分の音名です。

 

音の名前(派生音) “#”(シャープ)

次に『派生音』なるものを見ていきます。

こんな “#” 形をした記号を目にした事がありませんか?

顔文字で使われたり(-_-#)、一度は見た事があると思います。

この記号を音楽用語で《シャープ》と呼びます。

 

この記号は『半音上げてちょうだいナ』という意味ですが、

この記号については、今後また詳しく紹介しますので、

ここではあくまで『音名』としてこういうものがある、という事で

理解していただけたら十分です。

 

“#”は英・米語での表記に使われていて、

それに相当する日本語は“嬰~(えい)”、ドイツ語は“~is(イス)”

になります。

 

音の名前(派生音) “♭”(フラット)

またまた勘のいい方ならお気づきですね。

『半音上げてネ』って記号があるなら、当然その反対の記号が存在します。

それがこの記号で、“♭”《フラット》と呼びます。

意味は『半音下げて下さいナ』という意味になります。

この記号“♭”も英・米語表記で使われており、

それに相当する日本語は“変~(へん)”。ドイツ語は“~es(エス)”

になります。

 

音名は違うけど、同じ音

五線記譜法に登場する音名を紹介してきましたが、

その種類は『幹音』・『派生音』合わせて21種類になります。

※幹音(7)+派生音#(7)+派生音♭(7)=21

 

この21種類の音が、1オクターヴの中に含まれているんですね。

 

ところが、最初の《オクターヴ》の項で書いたように、

“開放弦とその弦の13フレット”の関係が《オクターヴ》である

(ピアノの場合、オクターブの中には鍵盤が13個しかない)

という事は、

「オクターヴの中に21種類の音が含まれる」

という上記の説明は、矛盾が起きてしまいます。

 

ピアノも、真ん中の“ド”から上の“ド”までは、

白い鍵盤と黒い鍵盤とを合わせても12しかありません。

これはどういう事でしょうか?

 

実は、ピアノやギターなど西洋の楽器を演奏するにあたって、

“C#”=“D♭”
“D#”=“E♭”
“F#”=“G♭”
“G#”=“A♭”
“A#”=“B♭”
“B#”=“C”
“E”=“F♭”
“E#”=“F”
“B”=“C♭”

以上の9つの音は、同じ音の事を指しているんですね。

(厳密にはちょっと違うんですが、

この部分も今後詳しく紹介していきたいと思います )

ピアノの鍵盤で音名をまとめるとこのようになります。

多くの方がいつも耳にしている音楽は、

この12の音を使って、メロディーやコードを組み立て作られているんですね。

 

さて・・・と、シメに入ろうとしている私にストップをかける事のできたアナタ!!

鋭いですね・・・  忘れるところでした(笑)

 

最初に、

『西洋音楽では、このオクターヴの中に7つの音があります。』

という事を書いたクセに、どう数えても12コの音があるではないか!?

なんでや!!

こう思われた方。

そうです、確かに『7つの音がある。』と書きました。

 

しかし実際にギターを弾いても、ピアノを弾いても、

オクターヴの中には12コの音が存在します。これはどういう事なのか?

 

実はこれは《音階》と深く関係しており、それに納得していただけると、

『12コの音があるけど、オクターヴの中には7つの音。』

という事が理解できるんです。

 

では次は、この《音階》なるものを見ていきましょう

 

音階ってなに?(前半)

 

音階(スケール)とは何か?

“音階”とは何か?というのを簡単に言うと『音の並べ方』の事です。

 

「ハ長調」という言葉や「イ短調」という言葉を聞いた事はありませんか?

これらはその音の並べ方の名前なのです。

 

音階には大きく分けて2種類あります。

1つは『長音階』(メジャースケール)と呼ばれるモノで

明るいイメージのする音階です。

「~長調」という呼び方をします。

 

もう1つは『短音階』(マイナースケール)と呼ばれるモノで、

暗いイメージがする音階ですね。

「~短調」という呼び方をします。

 

西洋音楽では、オクターヴの中に“7つの音”を並べて“音階”とします。

(細かい話をすると、音が5つや6つの音階も存在しますが、ここでは基本となる7つで

話を進めていく事にします。)

 

そしてその音階は、

基準にする音と並べ方によって、『~長調』なのか『~短調』なのかが決まるんですね。

 

例えば、“ド”の音を基準にした場合、

基準の音名である“ド”の日本語は『ハ』、英・米語では『C』

これが明る~いキラキラっとした音階なら、『ハ長調』や『Cメジャースケール』と呼び、

暗くてド~~ンっとした音階なら、『ハ短調』や『Cマイナーケール』と呼ぶ、という訳です。

 

また、この基準にした音の事を『主音』と呼びます。

上の例で言うと、主音は・・・“ド”ですね

 

では、具体的にどのように並べたら『~長調』や『~短調』

というのが決まるのでしょうか?

 

『長音階』(メジャースケール)

まずは『長音階』から見ていきましょう。

実はピアノやキーボードでやってみると、簡単に分かってしまいます。

家にある方はぜひ実際に弾いてみて下さい。

 

下の楽譜は“ド”の音を基準に、上の“ド”まで単純に、

五線譜に並べただけのものです。

 

これは全て白い鍵盤だけで弾けてしまいます。

実際に鍵盤で弾いてみるとどうなるのか、下に分かりやすく図を載せてみました。

赤い丸印が付いている所が、先程の楽譜で示した音に相当する部分です。

 

これはもう立派な『ハ長調』(Cメジャースケール)なんですね。

比べるモノがないので、何となくだとは思いますが、

明るい感じがしませんか?

 

では更に具体的に見ていきます。

 

 

この「ハ長調」の鍵盤の図を見ると、“ミ”と“ファ”の間には何も鍵盤が無く、

完全にお隣同士になっています。“シ”と“ド”の間も同じですね。

 

それに対して、その他の音は間に1つ黒い鍵盤があり、

完全なお隣同士ではありません。

 

この、

完全にお隣の音同士 の関係を『半音』と呼び、

間に1つはさんでいる音同士の関係を『全音』と呼びます。

 

そして、『長音階』(メジャースケール)というのは、この二種類の関係が

《全・全・半・全・全・全・半》に並んだ音階の事を指すんですね。

 

ギターで言うと、『半音』は完全にお隣同士のフレットの関係。

『全音』はひとつはさんだ先のフレットの関係になります

 

《全・全・半・全・全・全・半》に並んだ音階が、長音階(メジャースケール)。

 

 

『短音階』(マイナースケール)

では、『短音階』(マイナースケール)での音の並び方はどうなるのでしょう?

とりあえず下に楽譜を載せてみました。

これはまたも単純に“ラ”の音を基準として、

上の“ラ”までを五線譜に積み上げていっただけのモノです。

 

さっきの流れから予想すると・・・

そう、これも全て白い鍵盤だけで弾けてしまう、というオチになっているんですね。

分かりやすいように、下に図を載せてみます。

赤い丸印が付いている所が、先程の楽譜で示した音に相当する部分です。

じゃあこれは何なんだ?

ハイ、これは立派な『イ短調』(Aマイナースケール)なんです。

お隣さんの関係を見てみると、

《全・半・全・全・半・全・全》という並び方になっていますね。

このように並んだ音階を、

『自然的短音階』(ナチュラルマイナースケール)と呼びます。

 

・・・ん?自然的って・・・?

 

3種類の『短音階』(マイナースケール)

さて、一度ここで整理してみます。

ある音を基準に、

《全・全・半・全・全・全・半》と並べれば、『長音階』(メジャースケール)。

 

ある音を基準に、

《全・半・全・全・半・全・全》と並べれば、『自然的短音階』(ナチュラルマイナースケール)。

 

ここまでは大丈夫でしょうか?

でも実はコレだけではないんです。

短音階にはあと2つの音階があるのです。

 

ではまず、2つ目の短音階(マイナースケール)を見ていきます

 

『和声的短音階』(ハーモニックマイナースケール)

『自然的~』に対して『和声的~』ときました。

一体何が違うのでしょうか?

『和声的短音階』(ハーモニックマイナースケール)では、

ある音を基準に、《全・半・全・全・半・半+全・半》という並びになります。

 

途中に何やら怪しげなモノがでてきましたね。

この《半+全》っというのは“増二度”というのですが、インターバル(音程)の紹介をする時に、詳しく書こうと思います。

ここでは、流して先に進めていきましょう

では分かりやすく、下に図を載せてみます。

 

図を見たら分かるように、“ソ”の音の位置が変わっていますね。

すぐ隣の黒鍵に変わっているので、『“ソ”の音が半音上がっている』事になります。

『音の名前』のページで少しだけ触れたのを覚えているでしょうか?

 

“#”という記号は「半音上げる」という意味があります。・・・という事でしたが、

ここでこの“#”(シャープ)が登場します。

 

では実際どのように表記されるのか、下に楽譜を載せてみますね。

・・・こんな感じになります。

これで、“ソの音は半音上げておくれ”という事を楽譜に示す事ができます。

では次回は、3つ目の短音階(マイナースケール)から、見ていきましょう!

 

 

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