休符と拍・拍子 – 楽譜の読み方を学びたい方のための「休符と拍・拍子のブログレッスン」

楽譜の読み方
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休符の長さ

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休符の名称

音符が『音を出す時』を示していたのに対し、

休符は『音を出さない時』を示す時に使われます。

 

この『音を出さない』というのも立派な演奏であり、

音楽をより豊かにするためには欠かすことのできないものです。

 

それでは、その休符の種類をみていきましょう

上の表を見れば、すぐに『音符』と同じルールになっているのが分かると思います。

ただ“全休符”に関しては“全音符”の時と少し違ったルールがあります。

それは、『“全休符”が記されている小節は、その小節が丸ままお休み。』

という事を示すために使われる事がほとんど、という点です。

 

音符と休符の考え方は、ほぼ全くと言っていいほど、一緒!

 

 

次は『付点~』の付く休符をみていきます。

ルールは音符の時と同じなので、もう大丈夫と思っている方もいるかもしれませんが・・・

一応みてみましょう。

はい、一緒でした(笑)

音符の時と変わったルールは特にありません。

やはり名前に『付点~』が付き、長さは元の『1.5倍』です。

ただ、“全休符”が『その小節が丸まま休み』という意味で使われる楽譜に於いて、

“付点全休符”が出てくる事はほとんどありません。

 

少なくとも、私の経験で“付点全休符”を見たのはほんの数える程度しかありませんでした。

 

これは、“全休符”を1.5倍の長さにして“付点全休符”にしても、

“全休符”自体が『その小節が丸まま休み』という意味を持つ場合が多いので、

それより長く休む記号を使う必要がないからだと思います。

 

連符に入る休符

 

『音符』のページで、少しややこしかった“連符”のしくみを書きましたが、

それさえ分かってしまえば、“連符”の中に入れる休符は、ビックリするくらい簡単です。

 

例えば、

8分音符でできている連符の中には“8分休符”

16分音符でできている連符の中には“16分休符”

を休む所に入れてしまえばそれで終了です

 

“8分音符”で作られた連符には“8分休符”

 

“16分音符”で作られた連符には“16分休符”

 

簡単ですね。

基準となる音の長さ

さて、ここまで音を『出す時の長さ』と『出さない時の長さ』を、

どのような種類の音符、休符を使って表せばいいのかをみてきました。

何度も書いてきていますが、全部を丸暗記する必要はありません。

 

音楽を続けているうちに自然と身に付くモノだと思いますし、

ルールを決めている理屈、理由・・・例えば音は、

全、2分、4分、8分となるに従ってどんどん半分の長さになる。

ホクロが付いて「付点~音符」になると、元の長さの1.5倍

などをポワ~ンと頭に残しておけば、ゆっくり考えて理解する事はできます。

大切なのは、何度も触れて慣れる事です。

 

ではここで、『“全音符”の長さを決めるには?』という事を考えてみます。

さっきから丸暗記はしないでいいとか、ルールをそれなりに頭に入れて・・・

とか言ってるけど、肝心の“基準の長さ”がどれくらいの長さかワカランのだが!?

・・・っとお思いの方、ハイ、おっしゃる通りです。

 

『音の長さを知る』の《音符の名称》で、全音符の説明に、(この音の長さを基準とします。)と書きました。

基準と言っても、具体的にはどれだけの長さになるのでしょうか?

それに、この長さが決まらないと他の音符の長さも決まりません。

 

それを知るためには、拍と拍子についてみていく必要があります。

 

次からは、音楽に躍動感を与える大切な要素である、“拍”(ビート)と“拍子”について書いていきます

 

拍と拍子の仕組み

時間の流れを区切り“テンポ”を生む

どこの家にも最低一つはアナログ時計があるのではないか…と思いますが、

今、スマホやパソコンをご覧になられているお部屋にはあるでしょうか?

アナログ時計というのは、長い針と短い針でクルクル回るやつですね。

その“秒針”から『拍』を見ていこうと思います。

 

こんな事を改めて書く必要なんてないと思われてしまいそうですが、

秒針は、『60秒で一周』します。・・・ハイ、知ってますね。

これは、一分間という時間を60等分して、その一つを1秒とする。

と考える事ができます。


このような表示が最初に書かれている楽譜を目にした事はありませんか?

 

もしくは、メトロノームなんかを見ても、

このように表示されている場合が多いですね。

この表示の事を“速度記号”と呼びます。

 

速度記号には、上の図のような数値で示されるモノと、

速度を示す言葉(単語)で示されるモノなど何種類かあり、

J-POP等のバンドスコアでは、上の図のように数値で示されるパターンが多いですね。

 

 

この数値で示されている速度記号を“メトロノーム記号”と呼びます。

そしてこの記号は、その楽譜の『テンポ』 を示しているんですね。

 

では具体的にどういう意味なのかという事をみていきましょう。

これは、

『一分間を60等分し、その一つ一つの長さを4分音符の長さにします。』

という意味なんです

・・・と、いうことは?

そうです、この長さは時計の『一秒』と同じ長さになるんですね。

 

では、このように表示されていた場合は・・・

『一分間を60等分し、その一つ一つの長さを2分音符の長さにします。』

という意味になります。

 

この場合は、

『一分間を80等分し、その一つ一つの長さを4分音符の長さにします。』

という意味になります。

 

これが音の長さの基準になるんですね

・・・ん?“全音符”が基準になるんじゃなかったの?

そ、そうですね

ちょっと屁理屈っぽくなりますが・・・、

 

『どれを基準に音の長さを分けていくのか?』という基準が“全音符”です。

それに対し、

『音の長さそのものの基準をどうするのか?』というのがテンポ、


といったような内容になるんです。

 

つまり、

と最初に表示してあった場合、

4分音符の長さは『1秒』と同じになました。

 

そして、音の分け方の基準で『全音符の1/4が4分音符』だったので、

の場合、全音符は4分音符の4倍で、『4秒』と同じ長さになるという事なんです。

 

必ずしも、分け方の基準である“全音符”がそのまま長さの基準として表示される訳ではないんですね。

 

拍(ビート)とは?

『一分間を何等分に分けるか、そして分けた一つ一つを何音符にするのか。』

というルールは何となく理解できたでしょうか?

 

とりあえずこのままアナログ時計を使ってみていく事にしましょう。

秒針が『チ、チ、チ・・・』と時を刻んでいってますね~。

この秒針は、一分間に60回という一定の間隔を保ったまま

『チ、チ、チ・・・』と刻んでいますが、これがまさに『拍(ビート)』なんです。

 

一回だけ『チ』と刻めば“一拍”、二回『チ、チ』と刻めば“二拍”

そして、ここにさっきの

というルールが示されていたら、

一回だけ『チ』と刻むと“4分音符一拍”、

二回『チ、チ』と刻めば“4分音符二拍”

という事になる訳です。

 

この『チ、チ、チ・・・』というのは、もちろん手拍子でもいいし、

短い棒で机を叩く音でも何でも構いません。

ある一定の間隔を保って刻み続ける音であれば、全て『拍(ビート)』という事になるんですね。

 

“一定の間隔を保って”といっても、人間は機械のように正確無比にとはいきません。

時に少し早くなったり遅くなったりしてしまいます。

でも実はそれが心地の良いウネりを生み出す秘密なんです。

 

拍をまとめて拍子にする

“拍”をいくつかまとめた時に、人間は不思議と

『“拍”の強弱』や『ひとまとまりとしての完結』を感じます。

これはもともと本能として体に備わっているものであったり、

民族や宗教といった生活の環境に影響されたりするもののようです。

 

西洋音楽から少し離れてしまいますが、

俳句や短歌にみられる『5』と『7』の組み合わせ。

『5、7、5』と並べると、なんとなく完結したような、まとまりを感じないでしょうか?

 

私の場合だと、応援の時によく登場する

『3,3,7拍子』、これも不思議と完結したまとまりを感じます。

 

このまとまりを、五線記譜法では『小節』で区切ることで表現しています。

では実際どのように『拍子』をまとめていくのでしょうか?

 

まずは『拍』を3拍ずつまとめてみましょう。すると、

チ、チ』『チ、チ』『チ、チ』『チ、チ』・・・

と感じませんか?

これは『3拍子』と呼ばれる拍子で、ワルツなどの踊りによく登場します。

心臓の鼓動と同じと言われたり、馬が歩く時の拍子と言われる事もあります。

 

そして、強く感じる拍と弱く感じる拍にはそれぞれ名前がついており、

・・・あ、またまた直感力のある方は・・・そうです、そのままです。

最初の強く感じる音を“強拍”、後ろ2つの弱く感じる音を“弱拍”

と、いうんですね。

 

では、次に2拍でまとめてみます。

すると、

』『  』『 』『 』・・・

と感じませんか?

これは、もうお分かりかと思いますが『2拍子』と呼ばれる拍子です。

人間が歩くときの拍子だと言われているようですね。

最初に1つ“強拍”を感じ、後ろに1つの“弱拍” 。

 

続けて4拍でまとめてみましょう。

チ、チ、チ、チ 』『チ、チ、チ、チ 』・・・

もしくは、

チ、チ、』『チ、チ、 』・・・

と感じませんか?

これは『4拍子』と呼ばれる拍子です。

 

J-POPでよく目にする拍子だと思います。

最初に1つの“強拍”、それに続いて“弱拍、中強拍、弱拍”。

または1つの“強拍”に続いて3つの“弱拍”。

 

これら3種類が基本的な拍子という事になります。

 

この『2拍子』と『3拍子』は、“単純拍子”と呼ばれています。

 

中には『4拍子』もこの“単純拍子”の仲間にしている専門書もありますが、

『4拍子』は“2拍子×2”という考え方をしている場合もあります。

 

この2拍子と3拍子を組み合わせていけば、

あらゆる様々な拍子が作れてしまいます。

音楽の中にはとても複雑な拍子を持った楽曲もありますね。

 

その複雑な拍子の中で、私が今までに演奏してきて割とよく見るモノをちょっとだけ書いてみます。

『6拍子』、『9拍子』、『12拍子』といった“複合拍子”

『5拍子』、『7拍子』、『11拍子』といった“変拍子”

 

これを、どこが“強拍”で・・・っと説明するのは難しく、

曲によっては『6拍子』と言っても、

『3+3』なのか『2+4』なのかというのは解釈によって分かれてしまうんですね。

 

拍子記号

さあ、最後はサクッといきましょう!

 

拍子記号というのは、このように分数で表記されます。

そして、『分子が拍子』、『分母が基準音』になります。

この場合だと、

『4分音符が一小節に2コ入ります』

という意味になり“2/4拍子”といいます。

 

さらにこのように表示されていた場合、

『(4分音符を基準に)テンポ80の速さで、4分音符が一小節に2コ入ります』

という意味になる、という訳です。

 

後はもう同じ要領でみていけば全く問題ありません。


この場合は

『4分音符が一小節に3コ入ります。』

という意味になり、“3/4拍子”といいます。

これでこの曲は“3拍子”である事が分かりますね。

 

この他にも、分母が“8分音符”を示す『8』になったり、

“2分音符”を示す『2』になったりしますが、

基本の考え方はどれも同じです。

 

その中にちょっとだけ特殊なものがあるので、

それだけ別に見てみる事にしましょう。

・・・これは?

“C”ってなんスか?

実はこの記号、『4/4拍子』と同じ意味なんです。


この“C”という拍子記号は、かなり頻繁に目にすると思いますので、

頭に残しておくと便利だと思います。

 

その他にも、

という拍子記号があります。

これは、

と同じ意味を持っているんですね。

 

さあ、では次は実際に楽譜を読んで見ましょう!

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